考えてばかりで行動が起こせていない人のための3つの準備
何事にも準備が欠かせませんが、準備ばかりして行動を起こさなければ結果は得られません。大事なことは、行動を起こすのに必要十分な準備をいかに行うか、その采配。
そこで、今回は「行動につながる準備のポイント」を3つご紹介。
- 行動を起こすこと自体を忘れないようにする準備
- どのように行動するのかを忘れないようにする準備
- いつ行動するのかを忘れないようにする準備
1.行動を起こすこと自体を忘れないようにする準備
明日の帰りにシャンプーを買おう、と心に決めても、それだけでは忘れてしまう可能性が高いでしょう。翌日ならまだしも、たとえば現在海外出張中で帰国予定日である25日後に、近所のドラッグストアでシャンプーを買う、ということになったら間違いなく忘れるでしょう。
そんな時に便利なのが、日時指定リマインダー。
ToDoMail〜「あとで思い出す」の確実化
最後は、もうかれこれ1年以上使っている無料サービス「ToDoMail」です。
例えば、以下のようなメールを送ると、
宛先:todomail@aivy.co.jp
件名:0801291847
本文:生乳を買う「2008年1月29日の18:47」に「生乳を買う」という件名のメールが届く、というものです。
その日であれば、
件名:1847
と時刻のみの指定でもOKです。
今はいいけど、後で必ず思い出したい、という場合に非常に有効です。これもまた、「今」に集中するためにメンタルメモリの浪費を防ぐうえで役に立つツールといえます。
2.どのように行動するのかを忘れないようにする準備
やるべき行動を思い出せたら、次はどのように行動するか。すなわち手順です。覚えておければいいのですが、テストではないので、“カンニングペーパー”を作って、堂々とカンニングするほうがいいでしょう。覚えた手順を思い出すより、書かれている手順を目で追う方がスピードはともかく正確さの面では確実だからです。
いわゆるマニュアルを作ることになるわけですが、一人で仕事をしている人であっても作っておくと「未来の自分」に感謝されます。
» スピードアップのためのマニュアルづくりで押さえておきたい5つのポイント
マニュアルづくりで押さえておきたい5つのポイント
- 利用目的が明確である
- 評価基準がハッキリとしている
- 誰が読んでも理解できる
- 一つ一つの手順が具体的で、体系的にまとまっている
- 見直してみる
1.利用目的が明確である
作ろうとしているマニュアルは、
必要とするものなのかを明示しているか?
- どういう場合に
- 誰が
- 何のために
2.評価基準がハッキリとしている
作ろうとしているマニュアルは、
を明示しているか?
- 当該作業をどう達成すれば「できた」「完了」と言えるのか
3.誰が読んでも理解できる
作ろうとしているマニュアルは、
ような普遍性を持っているか?
- 誰が読んでも理解できる
4.一つ一つの手順が具体的で、体系的にまとまっている
作ろうとしているマニュアルは、
- 実際の手順通りに作業が列挙されているか?
- 段階を追って記述されているか?
5.見直してみる
作ってみたマニュアルを
- 一度じっくりと読み直したか?
- そのマニュアルで自分がいつも行っている業務が再現されるか?
非常に簡単な紹介でしたが、このように質問形式でまとめることで、チェックリストになります(以下参考)。
3.いつ行動するのかを忘れないようにする準備
やるべき行動を思い出し、どのように行動するかもわかったら、あとはタイミング。リマインダーツールを使うのもいいですが、いちいちセットするのは面倒ですし、そもそもリマインダーをセットし忘れるというリスクもつきまといます。
長期間にわたって行動を起こし続ける、すなわち習慣化を目指す場合ならなおさらです。
そこで、いつ行動するかという「点」ではなく、何か別の行動に関連づけるという「線」で考えるのがいいでしょう。
そこで、どんなに忙しくても必ず欠かさずやっていることに注目します。例えば、・トイレ
・入浴
・メールチェック
・着替え・身支度
・敷居をまたぐ
・電車に乗る/降りる
・同じルートを通って出社する
・同じルートを通って帰宅する
・財布を開く
・定期入れから定期券を取り出す
・腕時計を見る
・ケータイを開く(見る、操作する)
・食器を洗う
・冷蔵庫を開ける/閉める・・・挙げていくとキリがありませんが、無意識にやっているこれらの行動に、そのシチュエーションで一緒にやってしまえるようなもうワンアクションをアドオンすることで、自然にそれを習慣として組み込むことができるのではないでしょうか。
例えば、時間がなくて本がぜんぜん読めない、という人でもトイレに行く時間はきっとあるはず。そうしたら、読みたい本をトイレに置いておけば、たぶん読めるでしょう。1日2ページ足らずであったとしても、そこから何かしら学べたりインスピレーションが得られればしめたものです。
つまり、「読書」を習慣づけるために、すでに習慣になっている「トイレ」に“あいのり”させてもらうという感じです。ほかにも“あいのり”可能な日課はたくさんありそうです。