直面している問題を自力で解決に導くための7つのステップ
アインシュタインは次のように述べています。
今日、直面している問題は、それが起こった時の知識だけでは解決できない。
新しい知識というカギが必要なのです。
さらに問題解決についても言及しています。
問題解決とは、記憶による学習や本能的なものではない。それは創造的でなければならない。事前に組み込まれたものではいけない。
創造的でなければならない、ということは逆に言えば、持てる知識を総動員しなくてもいい、ということです。答えは今いる部屋の外にあるわけですから、部屋の外に出てしまえばいい。
では、どうすれば部屋の外に出ることができるのか?
そのための7つのステップです。
1.頭の中のノイズを減らす
頭の中身を信頼できるシステムに預けて、一人静かに考える時間と場所を確保しましょう。「頭の中身を信頼できるシステムに預ける」部分については以下の本がオススメです。
GTD: Getting Things Done やってる事はごく普通です
深く理解するのには最適
実践的と思ったので早速取り入れてます
「気になるコト」を頭の外へ放り出す
2.周りのものに対して心を開く
普段身を置いている環境から離れることで想像性は刺激されます。歩き回ったり、周りのものに気を留めることで、思考の堂々巡りからあっさり抜け出せたりするものです。
3.自分の直感を信じ、「小さな声」の言うことに耳を傾けない
あなたの思考や判断や知識によって修正される前に存在していた、手つかずの想像力を信じましょう。想像力は「知識への挑戦」です。想像力活用のカギは、自分の感覚を信じる気持ちと感情、そして自然な直感です。
4.すすんで子どものようになる
子どもだった頃、私たちは知力が発達しておらず、従って知識も欠けていました。それゆえ、知識の代わりにふんだんにある想像性と創造性に頼っていたのです。大人になるにつれて、自分の信じていることより自分の知っていることを頼り始めます。
知識に頼ることは左脳に依存するということ。左脳とともに右脳である創造性も等しく発揮する「全脳思考」で臨まなければビジネスにおける問題は解決できないのです。折しも先日発売された神田昌典さんの以下の新刊はこのテーマを深く理解し、そして感じるうえでまたとない一冊です。
買って損した
同氏のノウハウを結集した書籍といえるのかなーと感じもするが…
かっこい?言葉で飾りすぎている
オシャレな神田先生を楽しもう
5.自分の能力を信じる(何でもできる)
想像性と創造性は自信から湧き出ます。すなわち高い自尊心を持つ、ということです。自尊心の高い人は言い訳をせず、自ら舵を取ります。自信のない、自尊心の低い人は、この逆で、言い訳をし、他人に責任を転嫁しようとします。
片や積極的に打って出ようとするスタンスであるのに対し、もう一方はそのまま部屋にとどまろうとするスタンスといえます。答えは部屋の外にあるわけですから、どちらを選ぶべきかは明白ですね。
6.冒険を恐れない(自分のミスを許す)
失敗の恐怖は想像性と創造性をダメにしてしまいます。生き残るという本能を刺激するために、ますます部屋から出られなくなります。失敗はしてもいい、と決めてしまうことです。失敗を避けていては進歩は得られません。
はじめは難しいかもしれませんが「失敗してはいけない」という考えは捨てて、むしろ「失敗を受け取りにいこう」というくらいの気持ちで部屋の外に打って出ましょう。
7.とにかく始めてみる(何かをしよう!)
つべこべ言いません。とにかく始めてしまいましょう。それでも、プロによる「つべこべ」を読んでおきたいというならダン・ケネディさんの以下の本の内容だけで十分でしょう。
以下は「つべこべ」の一部。
そして私は、その「ひとつ」を見つけた。人並み外れた成功者たちのすべてが、ほかのどの成功の秘訣よりも、普遍的に共有し、頼りにしているたったひとつの「成功の極意」である。そして、本書を読むどんな人でも、この極意を発見し、受け入れ、理解し、もっとも重要であると思って重点的に取り組めば、直ちに信じられないほど画期的な人生を切り拓くことができる──ここにポイントがある。(中略)
そこで、読者のみなさんには、この極意をぜひ自力で見つけてほしい。「それ」は本書のあちこちで、あなたに発見されるのを待っている。
まとめ
以上ご紹介してきた、7つのステップを作るにあたって以下の本を参考にしました。14年前(1995年)に出たものですが、知識労働者を対象とした仕事術を解説した本としては、いまだにこの本を超えるものに出会っていません。